前々から、日々話題になるトッピックで、自分の関心がいくものについてメモしてったら面白そう、とは思っていました。
初めは、紙(画面)相手に文章打ち込んでも反応もないしねー、と無意味に感じましたが、そのうち、別に一方的なつぶやきでもいいや、たまたま見た人は読むだろうし、誰かの役に立つとも限らない、と思えてきました。
というのも、フランス生活者ならお分かりだと思いますが、フランス人は老いも若きも、ムッシュもマダムもマドモアゼルも、政治の話から3面記事にいたるまで、とにかくべらべらと話題にするのが好き。世間話をする時にも、ある程度のニュース l'actu( l’actualitéの略)の知識があると、人とのコミュニケーションがぐんと面白くなります。
ヒントになったのが、昨年2010年サッカーワールドカップ時の我が家のある出来事。
TVのニュースチャンネルから「ではお次は ‘La coupe du monde pour les nuls’(素人のためのワールドカップ講座)のコーナー!」とおどけた調子の声が聞こえてきて「まったくサッカーに疎いあなたでもこれさえ覚えれば会話に加われる!」などと言っています。
「さて、今日のフレーズは、
『まったく、なぜドメネク監督はシセを出さないんだ?
ギリシャのスーパーリーグの得点王だというのに!』
です。」
その夜、帰宅したオットにこのフレーズを伝えました。
翌日、仕事から戻ったオットは、「いや~、すごいよすごい。昨日のフレーズ本当に使えたよ」と可笑しそうに話し始めます。
全くサッカー音痴のオット、昼休みに社食でサーカーの話題になった時、すかさず
『まったく、なぜドメネク監督はシセを出さないんだ?
ギリシャのスーパーリーグの得点王だというのに!』
と、もっともらしく発してみたそう。
すると、みんな口々に「そうだそうだ、まったくだよな~、何でシセを使わないんだ!」などと熱くなって会話は続いたそうです。
私:「で、そんな知ったようなこと言って、他にも色々と聞かれた?」
オット:「全然。このフレーズをエサにその後も勝手に盛り上がってたよ」
ちなみに、オットはシセが誰であるのか、まったく分かっていません。
そう、そもそもフランス人なるものは、往々にして人の話など聞かずに自分がおしゃべりしたいもの。でも、話題についていけないからといって、ずっと黙っているのも面白くないですよね。
そこで、便利な「合いの手」があると、フランス人とのソワレも楽しくなってくるかも。ハァ~、ソレソレ!よいやさぁ、よいやさ!と、フランスの「巷の話題」に興味がない人にとっても、このブログの内容がコミュニケーションのお囃子代わりにでもなれば嬉しいな、と思います。
海外生活ブログ フランス情報