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Saturday, December 29, 2012

パラベン替りの防腐剤MITでアレルギー多発


パラベンに替わりコスメ用品などに広く使用されている防腐剤によるかぶれや湿疹が増えていると、フランス皮膚科学会(SFD、Société Française de Dermatologie)が発表した。12月19日のAFP通信が伝えている。

問題となっているのは Methylisothiazolinone(メチルイソチアゾリノン)という化学物質。

それまで主流であった防腐剤のパラベンParabenは、環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)の疑いがあるとして2011年よりフランスではその使用が禁止。

現在はメチルイソチアゾリノン(略記号MIT)が防腐剤として、ボディケア用品(ウェット・ティッシュ、石けん、シャンプー等)や家庭用洗剤(食器用洗剤、液体洗浄剤等)、業務用洗剤に広く使用されている。

「メチルイソチアゾリノンによるアレルギー症状が増えている。ほとんどが接触性の皮膚炎」と、フランス皮膚科学会役員のブリジット・ロワ=ジェフロワ医師は指摘する。

ナンシー国立大学病院の皮膚科・アレルギー科の責任者のアニック・バルボー教授によれば、皮膚炎は顔面に多く見られるが「メチルイソチアゾリノン入りの保湿クリームやボディソープを使用した場合にはもっと広い範囲にも症状は出る」。

さらに、市販のお尻拭きで赤ちゃんの臀部がかぶれるケースや「稀に呼吸困難の症状や粘膜の炎症も発生している」と教授は言う。

フランス皮膚科学会は、敏感肌の持ち主に対し、メチルイソチアゾリノンを示す「MIT」の成分表示に注意して商品を購入するよう勧告している。(France Info 12月19日付


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