フランスのTNT(地上デジタル放送)は、12月12日より新たに 6局を無料で追加した。ル・モンド紙がまとめた各局の特色をご紹介。
Chérie 25 100%女性を対象としたNRJグループの新局で、路線は ‘‘ユーモアと無作法’’を狙う。シリーズ・ドキュメンタリー「Ma vie de femme」では女性犯罪者や妊婦などにマイクを向ける。映画放送も「マリー・アントワネット」や「ザ・クイーン」などのラインナップ。TVシリーズでは、第二次世界大戦中にカナダの弾薬工場で働く女性たちを描く「Bomb Girls」を放送予定。
RMC Découverte プログラムの8割は米ナショナルジオグラフィックやディスカバリー・チャンネル等から購入したフランス未放送の番組。テーマは日替わりで、冒険と動物、サイエンスとテクノロジー、歴史と探求、旅行と生活等々。スタン・リーの「スーパーヒューマン 現代の超人たち」、「トップ・ギア」、「Les nouveaux archéologues (BBC原題 National Treasures Live」などの放送が予定され、若者層を狙う。
6Ter M6グループ第3のチャンネルとなる6Terは総合的なプログラムを企画。「カールじいさんの空飛ぶ家」や「スラムドッグ$ミリオネア」などの大衆向け映画を週に2本。ドラマでは「Super Hero Family(原題No Ordinary Family)」や「Rasing Hope」など、家族をテーマとした米TVシリーズを揃える。
HD1 TF1グループからは映画、TVシリーズ、フィクション一色のHD1登場。TF1のパオリニ会長曰く、これらは「フランス人の好きなジャンルのベスト3」。プログラムの40%は未放送の番組で、年間約250本の映画を放送予定。週一晩はこだわりの芸術作品(art et essai)を厳選。唯一のマガジン番組「CLap」ではフィクションにまつわるニュースを扱う。
L'Equipe 21 試合の中継、結果やインタビューなど、スポーツファンには嬉しい約100種目に亘るスポーツに関する情報局。「Menu Sport」では、毎日スポーツを社会的・文化的・メディア的観点から分析。また、偉大なチャンピオンたちを描いたドキュメンタリー番組も。
Numéro 23 この局は、大衆向けに多様性について語ることにすべて賭ける。社会的多様性、身体的多様性、文化多様性など、あらゆる多様性が番組のテーマになる。ジャーナリストのクリストフ・オンドラットが司会をするトークショーでは、その日の社会テーマをめぐり各視点からの意見交換。歌とダンスは「XファクターUSA」と「アメリカズ・ ベスト・ ダンス・ クルー」のリアリティ番組におまかせ。