バスク地方の小町ウスタリッツ。水曜日、給食中の幼稚園児たちの前に突如警察官が現れ、5歳のレアちゃんを連れて行った。10日、Sud Ouest 紙が伝えた。
居合わせた園児たちは「レアちゃんはろうやにつれていかれた」と思い、レアちゃんは「パパとママがしんじゃったんだ」と思ったという。
「連行」の理由はレアちゃんの給食費の滞納。
170ユーロ。
レアちゃんの両親は別居中。レアちゃんは一週毎の交替居所で、両親の関係は非常に険悪だという。
父親 談。
「支払いの問題は、娘がされたことに比べたら取るに足らない。なんならすぐにでも払える額だ。誰が警察に命令したのか、なぜこんなことをしたのか、そこが知りたい」「娘は大きなショックを受けている」
幼稚園(私立)の園長 談。
「学校給食は町の管轄で、食堂は学校から200メートルの場所にある。不払いの件は知らされていなかった。なんて無責任なやり方だ!」「刑務所に入ったと思っていたレアちゃんが午後クラスに戻ってきたので、子どもたちはびっくりした。先生は生徒たちと話してなんとか皆を落ち着かせようとした。このように子どもを人質にするなんて!」
町の学校給食を運営管理する町長 談。
「女児を連れ出す命令は出していない」「ショッキングな展開かもしれないが、給食費の未払いが発生している。女児の両親には知らせてあったし、手続き上、実行せざるを得ないこともある」
警察(SNPM-FO組合)談。
「我々が得た情報によれば、女児を連れ出した婦人警官は町役場から直接命令を受けている。指示通りに行動したとのレポートも作成している」「警察署では、警官は女児に食事を与えており、親身な対応をした」
国民教育大臣ペイヨン氏 談。
「言語道断の暴力行為だ」「すべての国民、すべての市町村長・議員たちに、このような言語道断の行動は避けるよう申し渡す。親とトラブルが発生するケースがあっても決して子どもを攻撃するべきではない。教育相として、今回の行為を強く非難する。国民も私と同じ意見だろうと思うし、選挙で選ばれた人物がこのような行動を取れたことに心を痛めることと思う」
権利擁護官ドミニク・ボディス氏 談。
「このような、女児にとっては屈辱的で居合わせた園児にとっては衝撃的なやり方に深い打撃を受けている」
ボディス氏は、この一件の責任の所在を特定するため、調査を開始することを決定した。
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前回のブログ記事ように「悪いのは誰?」と、ふざける気にもならない。少なくとも子どもに非はないことだけは明白であろう。
なんだか、サルコジ政権5年間を経てから人々のマインドが変化して、突拍子もない行動が平気で行われるようになった気がするのは私だけだろうか。。。
どうしても誰かを警察署に連れて行かなきゃ気が済まないのなら、父親か母親を、手錠でもかけて、ついでにサイレンも派手に鳴らして連行すればよかったのだ。親としては、そのほうが100倍嬉しかったはず。
あ、ついでに一言:
「お互いコミュニケーションも取れないほど関係がこじれている離婚or別居の両親のもとに、子どもを交替居所(résidence alternée)させるなっ!!!」
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