Showing posts with label フランス事件簿. Show all posts
Showing posts with label フランス事件簿. Show all posts
Saturday, January 26, 2013
フロランス・カセ釈放帰国と仏メディア
【仏メディア 前編】
フロランス・カセ Florence Cassez さん釈放について、昨日書ききれなかったこと。(釈放までの経緯については昨日のブログ記事参照)
フランスに住む人ならイヤでも気付いたであろう、フロランスの釈放と帰国にまつわる報道はオーバーヒート気味だった。彼女の件を知らない人は、いったい何ごとか?誰この人?と感じたことだろう。
まずは23日夜の、釈放か否かを審理するメキシコ裁判所からの実況中継。まぁ、これはメキシコ側が審理をメディア公開しているので、生中継自体は仏メディアのせいではないけど、iTele やBFMTV などのニュースチャンネルは解説者、評論家、「支持する会」メンバーをこぞって集めて批評大会。その割には昨日書いたように、肝心の審理内容はうまく伝わってはこなかったのだが。
すごかったのはフロランスの母親が、議員など「支持する会」の代表メンバーや、仏ファーストレディのヴァレリー・トリールヴァイレール(Valérie Trierweiler)と共にテレビで審理を追っているというパリのアパートの建物の前。
すずなりの記者とカメラマン。母親のシャルロットはじめ、メンバー全員が出てきたとたんに押すな押すなの大騒ぎ。どの局も我先に映像やインタビューを求めて押し合い圧し合い怒号が飛ぶ。結局、肝心のテレビ画面には揉み合いの映像しか映らないのだから、こういうシーンを見るたびに、まったく非生産的だと感じる。全体主義国家じゃないからね、局同士の自由競争は良しとしても、なんとかならないもんか。
その後、近くのカフェで母親シャルロットと支持メンバーとの記者会見が予定されていて、ここでも「(前のカメラマンに)座れっ!見えないっ!」と怒声の掛け合いがしばし続いたあと、やっと始まる。
娘の釈放の感想、7年間どんなに心配だったか、などを話した後、面白かったのが、メキシコに対する思いを尋ねられたのに対し、シャルロットが「恨みはないわ。もちろん、一部の人が娘を大変傷つけたことは確かだけど、メキシコには良心的な人もたくさんいる。何処でも同じでしょ、それは。悪人もいれば善人もいる。On ne peut pas généraliser(メキシコ人を十把一絡げに評価することはできない)。だから、私の心には恨みとか復讐という感情は全くないのよ」と、静かにしみじみと答えたあと。
シーーーン。
あんなに白熱していた会場が、数秒間静まり返った。期待していた答えと違ったのか。これじゃセンセーショナルな記事が書けないのか。「それを言われちゃ、おしまいよ」ってか。当の母親は聖女のような顔で次の質問を待っているので、この不思議な「間」に、オットと思わず大笑い。
さて、騒ぎは翌24日も続いた。何しろフロランスを乗せた飛行機が戻ってくるのだから。寒い中、空港で着陸を待ち続ける各局の取材人たち。出迎えにはファビウス外相も駆けつける。オランド大統領からは「疲れてなければ今日にでもエリゼ宮に迎える」とのメッセージ。ニュースチャンネルからは「我がTV局のレポーターが一人、フロランスと飛行機に同乗していますっ!」と自慢げな声。
でもね、それほどの扱いに値する出来事なのかな。外国で捕まって裁判の結果釈放されて帰ってきた。たとえ誤審だったとしても、相手は(一応)法治国家。それが、テロリストから解放された人質の出迎えに匹敵する仰々しさ。国を挙げての大騒ぎ。なんか、ちょっと、桁が外れている気がするのは私だけか。。。
【仏メディア 後編】につづく
関連ブログ記事
仏メディアに忘れ去られたアルジェリア人質事件(2013年1月27日)仏メディア後編
魔女フロランス・カセと謎のエオラス弁護士(2013年1月25日)
アルジェリア人質事件が終って …(2013年1月20日)
ただいま戦争中。 仏 vs「?」(2013年1月14日)マリ軍事介入について
海外生活ブログ フランス情報
人気ブログランキング
Friday, January 25, 2013
魔女フロランス・カセと謎のエオラス弁護士
![]() |
| 24日夜テレビ番組に出 演したフロランス・カセ |
自動車販売員だと思って一緒に暮らしていた当時のメキシコ人の恋人が、実は誘拐を生業とするギャングのボスで、2005年、彼女は、誘拐の共犯者として、恋人と一緒にメキシコで逮捕された。
彼女は初めから無罪を主張。ここ7年の間に何度も釈放の審理などが開かれ、その度にフランス中が固唾を飲んで見守ってきたが、メキシコの最高裁は毎回、釈放の申し立てを棄却してきた。
フロランスの潔白を信じるフランスの政界・芸能界の人物は多く、フランスでは強力な「支持する会」が出来上がっており、2011年には、当時のサルコジ大統領がフランスの「メキシコ年」の祭典をすべてキャンセルして、事態は外交問題にまで発展していた。
無罪であるならば、なぜこんなに拘禁が長引いたのか。なぜ、こんなにメディアに騒がれる事件となったのか。
私見ではあるが、私は、フロランスのプロフィールや容姿が大いに影響していると感じる。
彼女は長身で色白の美人。髪はまぶしいほどの赤毛。そして勝気なフランス女性。これだけ揃えば、黙って道を歩いているだけでも注目される。その上、犯罪という匂いが漂えば「魔性」の要素が加わり、世論は食いつく。
現代の「魔女狩り」。メキシコでは誘拐事件の被害者は後を絶たない。警察は無能のレッテルを貼られないためにも「犯人」が必要だ。そして見つけた。マフィア検挙よりも手っ取り早いカモを。
フロランスの逮捕の様子を「ライブ中継」と偽って、ヤラセの場面* をメキシコのTV局に報道させた。誘拐被害者の家族たちの怒りの矛先は一気にこの「おフランスの赤毛の魔女」に向かった。
一度犯人像が具体化してしまうと、誤審であろうが人違いであろうが「離してなるものかっ」と必死になるのが被害者側の心理。肉親を失った悲しみが深いだけにわからなくはない。一方、警察関係者は、でっち上げが証明されればそれこそヤバイ。この事件では、各関係者たちの利害が絡み合って、事態を紐解くのに時間が掛かってしまった。。。とまぁ、こんなところかな。
経緯説明が長くなってしまったが、本題の釈放劇。
23日夜、子どもたちをバタバタと寝かしつけ、フロランスの釈放の審理をメキシコからの生中継で追うべくテレビの前へ。
ちょうど、5人中4人目の判事が弁論中。スペイン語から仏語への同時通訳が入っているが意味不明。途中で入るニュースキャスターの解説もあやふや。どうやら彼らも解釈が追いつかないらしい。
仕方なくネットへ。主要メディアのネット・ライブ中継。釈放への得票が2対2となったところで、テレビでは5人目の判事が弁論を始める。この判事はずっとフロランス支持だったというし、この判事は釈放に「賛成」なはずだからもうこれで3対2で釈放確定じゃないの?と思っていたが、そう単純なことではないらしい。ワカラン。
そして気付いた。レクスプレス誌(lexpress.fr)のライブ中継がメートル・エオラス(Maître* Eolas)のツイートをそのまま載せていることに。そうだ、その手があった。
すぐにエオラス弁護士のツイッターに直行。そして大先生のおかげで分かりました。このまま行けば単純に釈放とはならず控訴審のやり直しとなること。それを避け、フロランスを即時釈放に持っていくために、5人目の弁護士が当初の案を修正する方向で熱弁していて、その修正案をもとにもう一度5人の意見を聞くという提案を土壇場でしていること。そして、結局、大先生いわく「大逆転劇」でフロランスが完全に自由の身となったこと。
ツイート・フォロワーが「でも、ルモンドやリベラシオン紙では控訴審を待つ間の仮釈放だって言ってるよ」と質問すれば「それは間違い。ジャーナリスト達はまだ元の案に基づいて判決を解釈している。控訴審はないよ」と答え「でも、訴訟に不手際があっただけで無罪が証明されたわけではないんでしょ?」との質問に対しては「事件ファイルの内容があまりにも滅茶苦茶なので裁判自体が初めから成り立たないという判決。よって証明されるべきは彼女の有罪であって無罪ではない」と直ちに答える。
(注. 会話は覚えている内容なので原文どおりではない)
「先生、どうしてそんなに詳しいの?」には「それはね、生で審理を追ってるからさ!」と、現場にいるんだかみんなと同じようにTVで見てるのかわからない謎の発言。ちなみに、奥さんはスペイン人だということだが、本人も完全にスペイン語を理解している様子が会話から窺える。
おそるべし、メートル・エオラス。彼については一度ブログでも紹介しようと思っていたのだが、簡単に言うと、匿名の弁護士でフランスのツイッター王。一般のファンはもちろん、政治家やジャーナリストで彼をフォローしていない者はない。フォロワー10万人近く。私もファンの一人。
仏ウィキペディアにも謎のツイッターとしてページが存在する。エオラスは仮名。ツイッターのプロフィール・アイコンは「トトロ・バット」(こうもり型トトロ)。彼の辛辣な世情の分析、コメント、反論者への皮肉をこめた切り替えし、ユーモアとウィットに富んだフォロワーへの返信は失笑噴飯もの。
それにしても、いくら人気者とはいえ、正体不明とされるツイッター人物のコメントをそのままライブ中継するとは、、。仏メディアよ、大丈夫か。もうちと、しっかりしてくれぃ。
* ヤラセは警察、番組関係者が白状している
* Maître は弁護士の名の前につく敬称で一般人の Monsieur や医師の Docteur と同じ用法。
関連ブログ記事
フロランス・カセ釈放帰国と仏メディア(2013年1月26日)
海外生活ブログ フランス情報
人気ブログランキング
Saturday, January 12, 2013
お人よし夫婦 バカンス中に家乗っ取られる
お口がポカンとなる三面記事の話題をひとつ。オード県の港町Port Leucate 。
ナディーヌとジョエル夫妻は、以前近所に住み親しくしていた女性に、バカンスの間だけ家を貸すことにした。
この女性は離婚問題を抱え金欠になり、家賃すら支払えず困っていたのだ。
夫婦は同情し、数週間バカンスで家を空けている間だけ、光熱費だけ借主負担という条件で女性とその4人の子どもたちに家を提供することにした。賃貸条件は一応簡単に紙切れにメモしてサインしておいた。
こうして夫婦はキャンピング・カーで旅行に出掛けた。
「夫とそろそろ家に帰ろうと決めて『10月中旬に戻ります』と彼女に連絡を入れたの。でも『連絡をもらってから物件を探したけど見つからなかった』と言われたきり、私たちは自宅に入れないでいるのよ」と、ナディーヌは語る。
夫婦はもちろん家に入ろうとしたのだが、玄関の錠を換えられてしまっていたのだ。
以後、夫婦はキャンピング・カーで寝泊りしている。人の良いこの夫婦は、その間も、女性と子どもたち、そして同じく居候中の女性の新しい恋人のために住居を探し続けた。
町役場から公営住宅のオファーがあったが「お気に召さなかった」らしい。
家の所有者である夫婦はもちろん裁判所にも訴えた。
通常ならすぐに退去命令が出て、ごねるなら警官が来て居候たちを追い出して終わり!となりそうなところ、そうはならない。
実は出発前に取り交わした紙切れの「せい」で足踏み状態だ。
「急速審理の裁判官はこの『契約書』を解釈する権限が自分にはなく、深く審理する必要があると判断した」と夫婦の弁護士は言う。
検察側は「このケースでは当事者の一方による契約履行上の問題が発生していることになり、民事の管轄である」と説明。
民事訴訟の最終判決が出るまで、夫婦は母屋の経費をすべて支払い続けているという。
ひさしを貸して母屋を取られる。そのまますぎて、格言にもならないよ。。。
(1月9日France Info 記事より)
人気ブログランキング
Friday, January 11, 2013
給食費未払い、5才園児を警察署へ連行
バスク地方の小町ウスタリッツ。水曜日、給食中の幼稚園児たちの前に突如警察官が現れ、5歳のレアちゃんを連れて行った。10日、Sud Ouest 紙が伝えた。
居合わせた園児たちは「レアちゃんはろうやにつれていかれた」と思い、レアちゃんは「パパとママがしんじゃったんだ」と思ったという。
「連行」の理由はレアちゃんの給食費の滞納。
170ユーロ。
レアちゃんの両親は別居中。レアちゃんは一週毎の交替居所で、両親の関係は非常に険悪だという。
父親 談。
「支払いの問題は、娘がされたことに比べたら取るに足らない。なんならすぐにでも払える額だ。誰が警察に命令したのか、なぜこんなことをしたのか、そこが知りたい」「娘は大きなショックを受けている」
幼稚園(私立)の園長 談。
「学校給食は町の管轄で、食堂は学校から200メートルの場所にある。不払いの件は知らされていなかった。なんて無責任なやり方だ!」「刑務所に入ったと思っていたレアちゃんが午後クラスに戻ってきたので、子どもたちはびっくりした。先生は生徒たちと話してなんとか皆を落ち着かせようとした。このように子どもを人質にするなんて!」
町の学校給食を運営管理する町長 談。
「女児を連れ出す命令は出していない」「ショッキングな展開かもしれないが、給食費の未払いが発生している。女児の両親には知らせてあったし、手続き上、実行せざるを得ないこともある」
警察(SNPM-FO組合)談。
「我々が得た情報によれば、女児を連れ出した婦人警官は町役場から直接命令を受けている。指示通りに行動したとのレポートも作成している」「警察署では、警官は女児に食事を与えており、親身な対応をした」
国民教育大臣ペイヨン氏 談。
「言語道断の暴力行為だ」「すべての国民、すべての市町村長・議員たちに、このような言語道断の行動は避けるよう申し渡す。親とトラブルが発生するケースがあっても決して子どもを攻撃するべきではない。教育相として、今回の行為を強く非難する。国民も私と同じ意見だろうと思うし、選挙で選ばれた人物がこのような行動を取れたことに心を痛めることと思う」
権利擁護官ドミニク・ボディス氏 談。
「このような、女児にとっては屈辱的で居合わせた園児にとっては衝撃的なやり方に深い打撃を受けている」
ボディス氏は、この一件の責任の所在を特定するため、調査を開始することを決定した。
------
前回のブログ記事ように「悪いのは誰?」と、ふざける気にもならない。少なくとも子どもに非はないことだけは明白であろう。
なんだか、サルコジ政権5年間を経てから人々のマインドが変化して、突拍子もない行動が平気で行われるようになった気がするのは私だけだろうか。。。
どうしても誰かを警察署に連れて行かなきゃ気が済まないのなら、父親か母親を、手錠でもかけて、ついでにサイレンも派手に鳴らして連行すればよかったのだ。親としては、そのほうが100倍嬉しかったはず。
あ、ついでに一言:
「お互いコミュニケーションも取れないほど関係がこじれている離婚or別居の両親のもとに、子どもを交替居所(résidence alternée)させるなっ!!!」
人気ブログランキング
Tuesday, January 8, 2013
94才女性 老人ホーム追放、悪いのは誰?
94歳の老女が、2年間入居していた老人ホームを5日に追い出され、公立病院の急患受付で週末を過ごしていたことが7日、判明した。パリ郊外のシャヴィルChaville、民間の高級老人ホーム。入居費4万ユーロ(約1年半~2年分)の滞納に業を煮やした施設側が、老女を送り帰すことを決意。
窓口となっている息子の家を目指し、荷物をまとめ看護師をつけてタクシー(情報源によっては民間の救急車)に乗せたが、家は留守。老女は近所の病院の急患受付で降ろされた。
事件発覚後、老人施設側は「軽率であった」と反省、老女に対し謝罪をし、老女を再び受け入れる用意があると語った。
その一方で老女の家族(子どもたち)に対しては辛辣だ。老人施設側いわく、今までに何度となく電話や書留で連絡を取ろうとしたが反応なかった、帰宅の件も日時を連絡している、非常に不誠実な人たちだ、という。
未済の入居費用については、施設の訴えにより、裁判所から息子たちに支払を命じる判決が10月31日に出ているが、実行はされていない。
高齢者・自立担当大臣のミシェル・ドロネー氏は「無防備な人間がひとり、施設責任者の独断により真冬に追放された」「人権と人間の尊厳を侵害する行為」と、老人施設の対応を非難した。
オードセーヌ県庁はこの件に関し地方保健庁(ARS)に調査を依頼。ARSは「いかなる理由があれど、介護の必要な老人がこのような扱いを受けることは許容できない」と声明を出した。
老女は7日、パリ郊外のアントニーの私立病院に「検査」のため引き取られた。この病院では老女のもう一人の息子が産婦人科医として勤務している。
この息子は、ラジオで「連絡もなしに母は荷物と一緒に放り出された。支払いの件で揉めているのは確かだが、老人ホームはこのような行動を取るべきではない」と、老人施設を非難し、母親が老人ホームに戻ることを拒否した。
(情報源多し、AFP記事はこちら)
-------
さて、この中で一番悪いのはいったい誰?
① 福祉国家を謳いながらも、介護老人政策の遅れから金儲け第一主義の老人施設の蔓延を助長した国。
② 90半ばの老女を荷物とともに真冬に叩き出し、引取り手が留守だからと近くの病院の急患受付に置き去りにした老人ホーム。
③ 施設の入居費を2年近く滞納、裁判所からの支払命令も無視し続け、老いた母親を放ったらかしにした恩知らずな息子たち。
④ 実の息子たちから見捨てられるような育て方をした老女。
どのニュースサイトも、読者コメントの意見が割れに割れて、非常に興味深い一件だった。
人気ブログランキング
Sunday, December 23, 2012
Ni コペ ni フィヨン、フランス人は飽和状態
ことの発端は11月18日のUMP党首選の結果。党幹事長コペ氏の僅差による勝利に対し、敗者である前首相のフィヨン氏が「待った」をかけた。
お互い選挙不正疑惑を持ち出して責め合い、ジュペ元外相やサルコジ前大統領などの党の重鎮が次々と仲裁に入るなど泥沼化。膠着状態が一ヶ月続いていたのだった。
合意によれば、来年9月に党首選をやり直し、それまではコペ氏が引き続き幹事長を勤める。党指導陣にはフィヨン派のメンバーも加わる予定。年明けには、国民議会で分離したフィヨン派の議員グループ(R-UMP)も元の鞘に収まることになる。
また、あらゆる法廷闘争を放棄することでも両者は同意。
コペ氏は戦闘態勢を整え、再チャレンジするとの見方が優勢。一方フィヨン氏は、再選挙への出馬について、18日夜に出演したFrance2のニュース番組で「まだ決断していない、政況に応じて判断したい」と明言を避けている。
さて、このドタバタ悲喜劇にひと月も付き合わされた一般国民の感情は?
21日、調査機関のBVAがI>Téléの依頼で行ったアンケート結果*によると、フランス人はもはやコペ氏もフィヨン氏も見捨てているようだ。
フィヨン氏の再出馬を望むのは回答者の35%で、コペ氏に至ってはその割合は20%でしかない。回答者を党の支持者に限った場合は、フィヨン氏の出馬を願うのは47%と若干増えるが、コペ氏に関してはその数値は28%に過ぎない。
「党首として誰がふさわしいか」という質問に対しては、元環境相のNKMことナタリー・コシュースコモリゼ氏がトップ人気で28%、次いで前農相のブリュノ・ルメール氏が25%、僅差でフィヨン氏が24%獲得。コペ氏は10%に過ぎなかったという。
党内バトルは思いのほか両者にダメージを与えたようだ。
*BVAが12月20日と21日に、18歳以上のフランス在住者を対象に電話およびインターネットで行った調査。
Labels:
フランス事件簿,
フランス政治(全般),
フランス政治(右派),
統計・調査
Sunday, December 16, 2012
ジェラール・ドパルデュー、仏国籍放棄?
フランスの大物俳優、ジェラール・ドパルデュー氏がお怒りだ。
16日、Journal du dimanche(JDD)紙は、氏がエロー首相に宛てた手紙を公開状として掲載した。
ことの発端は、12日、エロー首相がニュース番組で、ドパルデュー氏のベルギー移住について「税を逃れるために国境をまたいだところに住むのはかなり情けない(minable)」と発言したこと。
これに傷ついたドパルデュー氏が、沈黙を破って返信。書簡の全文は訳さないが、ル・モンド紙がまとめた記事から抜粋を:
「情けない、『情けない』と言いました?なんて情けないのでしょう」と、仏映画「おかしなドラマ」中の台詞をもじった文言で手紙は始まり、「パスポートと、一度も使わなかった国民健康保険を返上します。私たちの祖国はもはや同じではありません、父に教え込まれたように私は欧州人であり世界市民です」と続く。
さらに「認めて欲しいとは願いませんが、少なくとも尊重されてもいいのでは!」と投げかけ、自分は「今まできちんと税金を払ってきた」し、「14歳で印刷工、荷運び、そして役者として」働いてきた、と振り返る。
「2012年度、所得税の85%を支払った上で私はここを去ります。(中略)私をこのように評価するあなたはいったい誰ですか、オランド氏の首相であるエローさん、お尋ねします、あなたは誰なのですか?私は人を殺めたこともなければ非難されることをした覚えもない、45年間で1億4500万€の税金を払ってきたし、80人に職を与えている(中略)。同情される謂れもなければ褒めて欲しいとも思わないけど、『情けない』という表現はお断りする」と強調。
最後に「私の行き過ぎた部分、生きることへの渇望と愛を踏まえても、私は自由な存在であり、エローさん、私は礼儀正しくありつづける」と芝居がかった調子で締めくくっている。
首相VS大物俳優の対決となればメディア受けは必至で、朝から各ニュースTVは米ニュータウンの惨事そっちのけでこの話題で持ちきり。公開状に対する政界、芸能界からの反応も次々に放送。
しかし、なんだかなー。どっちもどっちだな。ドパルデュー氏、「情けない」などと形容されて面白くないのは分かるけど、文面には「外国に移住する金持ちは私だけじゃないのに、、、」のようなくだりもあり、何だか子どもじみている。
自分の行動に後ろめたさがなければ、なんと言われようと、黙々と堂々としていればいいのに。所詮、政治家の国民に対する政治発言であって、個人攻撃と受取らずに聞き流せばいいのにな、と思う。
しかも、国籍を叩き返すなんて、反響狙いだろうけど、結局言葉だけで実際には無理だろうし、そういうところもお気楽というか。
また、この公開状に対する反応として与党(左派)の大臣らが次々にインタビューを受け、役者としての才能を讃えながらも「国が苦しいときに協力的でない」と残念がったり、他の芸能人からは「パトリオット(愛国者)ではない」と指摘されたり、それも何だかすっきりしない。
基本的に人間は自由であって、公人でも軍人でもないのに、愛国心だの、国への忠誠心だのを持ち出して、人一人の行動を非難する発言はちょっと怖い気がする。
国の税政策があって、それに対する一個人の行動があって。有名人だから行動が公になるのは仕方ないとして、あとは、その行動をどう捉えるか、その行動によってその人の評価を上げるか下げるか、どうでもいいと無視するかは、結局、各自で決めればいいことである。
こんなことでメディアが大騒ぎになるなんて、ほんと、それこそ「情けない」。
海外生活ブログ フランス情報
Sunday, March 6, 2011
ルノー、産業スパイ容疑の基盤ゆらぐ
「我々には確信があります。確信がなければ、このような事態には至っていませんよ」
1月23日夜、TF1テレビのニュース番組に登場したルノーのカルロス・ゴーン会長は、同社の幹部3人に対する産業スパイ容疑の「証拠」について問われ、自信満々にインタビュアーに答えていた。
それから一ヶ月余、仏国内中央情報局(DCRI)の調査が進むにつれ、電気自動車(EV)秘密漏えいに関する国際的産業スパイ事件の「証拠探し」は、根も葉もないぬれぎぬ事件の「責任者探し」へと変換しつつある。
3月4日、ルノーのナンバーツー、パトリック・ペラタCOOは、ル・フィガロのインタビューに対し、ルノーが何らかの情報操作manipulationに巻き込まれている可能性を示唆し「スパイ事件が虚構であった場合には、責任を取り辞任も考えている」とまで述べた。
いったい何が起きたのか?
匿名の内部告発の手紙が発生したのが昨年夏。その後数ヶ月間、ルノーは社内のセキュリティー内規に則り、民間の調査会社を使って「独自の」内部調査を行ってきた。その結果、1月初旬、ルノー技術研究所(Technocentre)のEV開発担当の幹部3人を、外国(暗に中国)に企業プログラムを漏らし報酬を得たとして停職処分、のちに解雇した。
幹部の停職処分がメディアにすっぱ抜かれて初めて、ルノーは公けに訴えを起こし、スパイ疑惑の調査はフランスの情報機関であるDCRIに委託された。
その間、疑いを掛けられた幹部3人はそれぞれ弁護士を通し終始無罪を主張。一番若い幹部は「説明なしに突然停職を言い渡された。新聞を見てはじめてどのような疑いを掛けられているのかを知った」と証言している(ル・モンド3月5日付)。
そして、3月に入り、スイスとリヒテンシュタインにあるとされた幹部3人の賄賂受け取り用「隠し口座」は、少なくともスイスには存在しないことがDCRIの捜査により分かった。
1カ月前にはまだ自信満々であったルノー経営陣の威勢の良さは急速に萎えつつある。「疑いが晴れた場合には、幹部3人に職場復帰を申し出るつもりだ(3月4日ル・フィガロ)」と、ペラタCOOは提言。容疑を掛けられた元社員たちが、名誉を回復した場合、その提案を引き受けるかどうかは疑わしい。
何らかの復習目的の偽装工作にしろ、詐欺行為にしろ、幹部3人がシロであると確認されれば、ずさんな内部調査を遂行したルノー首脳陣の首が次々に飛ぶことは確かであろう。
今後の焦点は、日産との「かすがい」であるゴーン会長にまで火の粉が飛ぶか否かということ。また、この騒ぎの創始者である「匿名さん」が誰なのか、いつか分かる日がくるのかどうか。。。
A suivre…
1月23日夜、TF1テレビのニュース番組に登場したルノーのカルロス・ゴーン会長は、同社の幹部3人に対する産業スパイ容疑の「証拠」について問われ、自信満々にインタビュアーに答えていた。
それから一ヶ月余、仏国内中央情報局(DCRI)の調査が進むにつれ、電気自動車(EV)秘密漏えいに関する国際的産業スパイ事件の「証拠探し」は、根も葉もないぬれぎぬ事件の「責任者探し」へと変換しつつある。
3月4日、ルノーのナンバーツー、パトリック・ペラタCOOは、ル・フィガロのインタビューに対し、ルノーが何らかの情報操作manipulationに巻き込まれている可能性を示唆し「スパイ事件が虚構であった場合には、責任を取り辞任も考えている」とまで述べた。
いったい何が起きたのか?
匿名の内部告発の手紙が発生したのが昨年夏。その後数ヶ月間、ルノーは社内のセキュリティー内規に則り、民間の調査会社を使って「独自の」内部調査を行ってきた。その結果、1月初旬、ルノー技術研究所(Technocentre)のEV開発担当の幹部3人を、外国(暗に中国)に企業プログラムを漏らし報酬を得たとして停職処分、のちに解雇した。
幹部の停職処分がメディアにすっぱ抜かれて初めて、ルノーは公けに訴えを起こし、スパイ疑惑の調査はフランスの情報機関であるDCRIに委託された。
その間、疑いを掛けられた幹部3人はそれぞれ弁護士を通し終始無罪を主張。一番若い幹部は「説明なしに突然停職を言い渡された。新聞を見てはじめてどのような疑いを掛けられているのかを知った」と証言している(ル・モンド3月5日付)。
そして、3月に入り、スイスとリヒテンシュタインにあるとされた幹部3人の賄賂受け取り用「隠し口座」は、少なくともスイスには存在しないことがDCRIの捜査により分かった。
1カ月前にはまだ自信満々であったルノー経営陣の威勢の良さは急速に萎えつつある。「疑いが晴れた場合には、幹部3人に職場復帰を申し出るつもりだ(3月4日ル・フィガロ)」と、ペラタCOOは提言。容疑を掛けられた元社員たちが、名誉を回復した場合、その提案を引き受けるかどうかは疑わしい。
何らかの復習目的の偽装工作にしろ、詐欺行為にしろ、幹部3人がシロであると確認されれば、ずさんな内部調査を遂行したルノー首脳陣の首が次々に飛ぶことは確かであろう。
今後の焦点は、日産との「かすがい」であるゴーン会長にまで火の粉が飛ぶか否かということ。また、この騒ぎの創始者である「匿名さん」が誰なのか、いつか分かる日がくるのかどうか。。。
A suivre…
Thursday, March 3, 2011
マドモアゼル・ディオールもフューラーがお好き
メゾン・ディオールの(元)デザイナー、ジョン・ガリアーノ氏のユダヤ人差別発言事件は思わぬ発掘をもたらした。
クリスチャン・ディオールの姪であるフランソワーズ・ディオール嬢(今は故人)が結婚式の直前、フィアンセのイギリス男性の傍らでフランスメディアのインタビューに答えているビデオである。
時は1963年、デザイナーのディオール氏はすでに他界。モノクロの画面に現れたフランソワーズは、胸にキラキラとかぎ十字のペンダント。イギリスのナチ系党員との結婚を控え、目を輝かせながらインタビュアーの質問に答える。
馴れ初めは?
「新聞に彼についての記事があり、わたくしも国家社会主義者であったので手紙を出しましたの。返事がきましたので、ロンドンに渡りましたの。」
プロポーズは?
「20日前にイギリスからフランスへ向かう飛行機の中で。国家社会主義者世界連合にとってはとても象徴的な出来事でしたわ。」
結婚後は専業主婦?それとも職業婦人?
「もちろん仕事、主人の政治活動を手伝いますわ!国際面を担当してフランスでエリートを育てますの。主人が投獄されたらわたくしもついていく覚悟ですわ。」
子どもの数は?
「出来るだけたくさん!子育ての方針は種の純血を守ること、アーリア人以外とは結婚しないこと、国家社会主義のために戦う、つまり種を守ること。」
理想のヒーローは?
「フューラー、アドルフ・ヒトラーですわ!」
いやはや、Ca mérite d’être clair !(なんとも明瞭な!)
これを見た後では、ガリアーノ氏の呑んだくれ暴言なんて河童の屁。
もちろん、姪御さんの意見なので、ブランド創始者のディオール氏に責任はない。4年前、大統領キャンペーン中に仏社会党候補者のセゴレーヌ・ロワイヤル氏の実弟が、工作員としてレインボー・ウォーリア号事件に絡んだ疑惑が噴出した際、ロワイヤル氏が「家族の振る舞いに関して責任はありません」のような発言をした記憶があるが、その通りである。
似たような話では、かのシャルル・ド・ゴール大統領の孫息子のシャルル・ド・ゴール氏(同名)がフランス極右のFN(Front National 国民戦線)代表として市町村選挙の候補者になったときにも(1999)、他の家族のメンバーは口を揃えて糾弾。(当時のThe New York Times の記事)
とはいえ、ガリアーノ氏の解雇騒ぎを背景に、状況が状況だけにやはり面白い。ガリアーノ事件をきっかけに皮肉にも掘り起こされたこの埋没ビデオ。インターネット時代の賜物と言えよう。
おまけ:結婚式当日、式場前の喧騒(RUE89に掲載のビデオ(英語))
クリスチャン・ディオールの姪であるフランソワーズ・ディオール嬢(今は故人)が結婚式の直前、フィアンセのイギリス男性の傍らでフランスメディアのインタビューに答えているビデオである。
時は1963年、デザイナーのディオール氏はすでに他界。モノクロの画面に現れたフランソワーズは、胸にキラキラとかぎ十字のペンダント。イギリスのナチ系党員との結婚を控え、目を輝かせながらインタビュアーの質問に答える。
馴れ初めは?
「新聞に彼についての記事があり、わたくしも国家社会主義者であったので手紙を出しましたの。返事がきましたので、ロンドンに渡りましたの。」
プロポーズは?
「20日前にイギリスからフランスへ向かう飛行機の中で。国家社会主義者世界連合にとってはとても象徴的な出来事でしたわ。」
結婚後は専業主婦?それとも職業婦人?
「もちろん仕事、主人の政治活動を手伝いますわ!国際面を担当してフランスでエリートを育てますの。主人が投獄されたらわたくしもついていく覚悟ですわ。」
子どもの数は?
「出来るだけたくさん!子育ての方針は種の純血を守ること、アーリア人以外とは結婚しないこと、国家社会主義のために戦う、つまり種を守ること。」
理想のヒーローは?
「フューラー、アドルフ・ヒトラーですわ!」
いやはや、Ca mérite d’être clair !(なんとも明瞭な!)
これを見た後では、ガリアーノ氏の呑んだくれ暴言なんて河童の屁。
もちろん、姪御さんの意見なので、ブランド創始者のディオール氏に責任はない。4年前、大統領キャンペーン中に仏社会党候補者のセゴレーヌ・ロワイヤル氏の実弟が、工作員としてレインボー・ウォーリア号事件に絡んだ疑惑が噴出した際、ロワイヤル氏が「家族の振る舞いに関して責任はありません」のような発言をした記憶があるが、その通りである。
似たような話では、かのシャルル・ド・ゴール大統領の孫息子のシャルル・ド・ゴール氏(同名)がフランス極右のFN(Front National 国民戦線)代表として市町村選挙の候補者になったときにも(1999)、他の家族のメンバーは口を揃えて糾弾。(当時のThe New York Times の記事)
とはいえ、ガリアーノ氏の解雇騒ぎを背景に、状況が状況だけにやはり面白い。ガリアーノ事件をきっかけに皮肉にも掘り起こされたこの埋没ビデオ。インターネット時代の賜物と言えよう。
おまけ:結婚式当日、式場前の喧騒(RUE89に掲載のビデオ(英語))
Monday, February 28, 2011
ジョン・ガリアーノと酒癖の悪さ
メゾン・ディオールのデザイナー、ジョン・ガリアーノJohn Gallianoがここ数日ファッション界のみならず新聞の社会面を賑わしている。
先週末、パリのマレ地区のカフェ「La Perle」のテラスでガリアーノ氏と隣り合ったカップルがユダヤ人差別および人種差別発言を氏から受けたとして警察に被害届を出した。メゾン・ディオールは即刻ガリアーノ氏に職務停止処分を言い渡した。
そして今朝、新たな被害届が、ある女性により同じ3区の警察署に出された。内容はやはり反ユダヤ発言により誹謗中傷を受けたというもの。事は昨年10月にさかのぼるとのこと。
いったい何が起きたのか?ふたつの事件に共通するのは、同じカフェのテラス、ユダヤ人差別発言および脅し、そしてガリアーノ氏の泥酔状態である。
また、どうやら氏はこのような行動の常習犯であったようで、カフェの常連客も氏が他の客に絡むのを面白半分で応援するきらいがあったとか。(実際のところは定かではないが、lemonde.frのコメント欄に事情通らしき人がコメントしている)
ガリアーノ氏は反ユダヤ?女性嫌い?
パリのマレ地区といえば、ユダヤ人街およびホモセクシャルの街として有名な所。しかもカフェのテラスという路上で今までこのような誹謗中傷が繰り返されていたというのなら、誰も本気にせず名物化していたか、有名デザイナーとして大いに許容されていたかのどちらかではないか。
伝えられている氏の発言の内容は強烈だ。(女性に向かって)「ユダヤ人の汚いツラ下げやがって、お前なんか今頃死んでいるべきだ」(一緒にいたアジア系男性に向かって)「このアジア野郎、殺してやる」。
さらにさらに、時期的にはこの2件の出来事の間に取られたという、ガリアーノ氏の「絡む」場面のビデオがThe Sunのサイトに載った。例のカフェのテラスで,
隣り合わせた女性ばかりのお客に対し「俺はヒトラーが好きだ」「お前らみたいなのは死んでいるべきだ、お前らの母親や先祖はみなガス室行きのはずだ」と、へべれけながらも明瞭に聞こえる。当の女性たちは「信じられない」といった様子。
この女性たちが実際にユダヤ人というわけではない。このビデオを取り上げているル・モンド系のブログBig Browzerの記事の結論によれば、女性客の「あなたの問題は何?」という問いかけに対し「お前だよ、醜すぎる!」と氏が答えていることから、ガリアーノ氏はヒトラー好き以上に「醜さ」に恐怖観念を抱いているようだ。確かにそんな気がする。
天才デザイナーの美の観念が災いしているのか。お酒の力は時として本当に恐ろしい。
先週末、パリのマレ地区のカフェ「La Perle」のテラスでガリアーノ氏と隣り合ったカップルがユダヤ人差別および人種差別発言を氏から受けたとして警察に被害届を出した。メゾン・ディオールは即刻ガリアーノ氏に職務停止処分を言い渡した。
そして今朝、新たな被害届が、ある女性により同じ3区の警察署に出された。内容はやはり反ユダヤ発言により誹謗中傷を受けたというもの。事は昨年10月にさかのぼるとのこと。
いったい何が起きたのか?ふたつの事件に共通するのは、同じカフェのテラス、ユダヤ人差別発言および脅し、そしてガリアーノ氏の泥酔状態である。
また、どうやら氏はこのような行動の常習犯であったようで、カフェの常連客も氏が他の客に絡むのを面白半分で応援するきらいがあったとか。(実際のところは定かではないが、lemonde.frのコメント欄に事情通らしき人がコメントしている)
ガリアーノ氏は反ユダヤ?女性嫌い?
パリのマレ地区といえば、ユダヤ人街およびホモセクシャルの街として有名な所。しかもカフェのテラスという路上で今までこのような誹謗中傷が繰り返されていたというのなら、誰も本気にせず名物化していたか、有名デザイナーとして大いに許容されていたかのどちらかではないか。
伝えられている氏の発言の内容は強烈だ。(女性に向かって)「ユダヤ人の汚いツラ下げやがって、お前なんか今頃死んでいるべきだ」(一緒にいたアジア系男性に向かって)「このアジア野郎、殺してやる」。
さらにさらに、時期的にはこの2件の出来事の間に取られたという、ガリアーノ氏の「絡む」場面のビデオがThe Sunのサイトに載った。例のカフェのテラスで,
隣り合わせた女性ばかりのお客に対し「俺はヒトラーが好きだ」「お前らみたいなのは死んでいるべきだ、お前らの母親や先祖はみなガス室行きのはずだ」と、へべれけながらも明瞭に聞こえる。当の女性たちは「信じられない」といった様子。
この女性たちが実際にユダヤ人というわけではない。このビデオを取り上げているル・モンド系のブログBig Browzerの記事の結論によれば、女性客の「あなたの問題は何?」という問いかけに対し「お前だよ、醜すぎる!」と氏が答えていることから、ガリアーノ氏はヒトラー好き以上に「醜さ」に恐怖観念を抱いているようだ。確かにそんな気がする。
天才デザイナーの美の観念が災いしているのか。お酒の力は時として本当に恐ろしい。
Subscribe to:
Posts (Atom)




