~日々の気になるメディアトピックを気ままにコメント分析~
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Monday, January 7, 2013

リヨンの象救済、あの手この手でメディアを動員


ジェラール・ドパルデュー騒動とリヨンの象事件がまさか繋がるとは思わなかったが、なぜか繋がってしまった。

ここ数日メディアの話題を独占している俳優ドパルデュー氏のロシア国籍取得騒動。昨日の時点では、ロシアパスポートのみならず家一軒とモルドヴィ地方の文化大臣の座をオファーされるという奇想天外な展開になっているが・・・
(ドパルデュー騒動の発端についてはこちらのブログ記事)

一方、未だ殺処分の脅威にさらされながらも、なんとか年越しは出来た象さんたち。(今までの経過はこちらとこちらのブログ記事)

クリスマスに、元女優で動物愛護活動家のブリジット・バルドーさん(B.B.)が結核の疑いのある2頭の象を自分の財団で引き取る提案をしたが、今のところ、彼女の申し出が安楽死の命令を出したローヌ県知事の心を動かした形跡はない。

年が明け、2日。
B.B. は象たちの「恩赦」を求め、大統領に宛てた公開書簡をパリ・マッチ誌のサイトParismatch.com に掲載。

そして4日。
B.B. は「この国を逃れるためにロシア国籍を申請することにしたわ~。この国はもはや動物たちの墓場でしかないのだから」と宣言した。

Parismatch.com の記事によれば、しびれを切らしたB.B. が、ドパルデュー氏のロシア国籍取得騒動に便乗して、象たちに脚光が浴びるようにメッセージを投げかけたのだという。

B.B. はさらに、「当局が、B.B.財団の度重なる提案に耳を傾けず、卑怯にもベビーとネパールを殺すような不注意をしでかすならば」彼女もドパルデュー氏と同じ行動に出る、と脅した。

リヨンのテット・ドール動物園の象、ベビーとネパールは、ここ数日の間にモナコのステファニー公女や俳優のアラン・ドロン、企業経済界からはMedef のローランス・パリゾ氏などを味方につけたが、未だ県知事命令が覆りそうな気配はない。

象たちの運命やいかに・・・


関連ブログ記事
結核で絶体絶命の象、イブに救世主現る?(2012年12月24日)
結核の象2頭、安楽死の決定は覆る?(2012年12月22日)


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Monday, December 24, 2012

結核で絶体絶命の象、イブに救世主現る?


クリスマス効果か?

22日のブログ記事でも取り上げた、動物園で安楽死処置を待つ2頭の象。今日になって生き残りに向けて一筋の光が差し込んだようだ。

往年の大女優で動物愛護活動家のブリジット・バルドーさんが、24日、自ら運営する動物保護団体(FBB)で結核の疑いのある雌象たちを引き取ると申し出た。

本日24日付のLemonde.fr によれば、バルドーさんは、ローヌ県知事に宛てた公開書簡で「殺処分の命令の替わりに、ブリジット・バルドー財団(FBB)に預けるために象たちを差押える命令を新たに発する」よう、求めている。

象たちの病気が他の動物や一般人に感染しないよう隔離した上で、治療しながら尊厳ある最期を迎えられるよう保証するという。

ブリジット・バルドーさんだが、サーカスに対しても動物園に対してもたいそう憤慨していて、「人間の楽しみのために野生動物を奴隷のように扱う」サーカスと「野生動物を陳腐な囲いの中で見世物にし、絶滅の危機には無関心な」動物園はどっちもどっちと糾弾したと、21日付のパリ・マッチ誌のサイトは伝えている。

バルドーさんからしたら、見るに見かねて動いた、ということか。。。

果たして助け舟になるのか。命令は撤回されるのか。
きよしこの夜、象たちの運命はまだまだ不確かだ。


関連ブログ記事
リヨンの象救済、あの手この手でメディアを動員 (2013年1月7日)
結核の象2頭、安楽死の決定は覆る?(2012年12月22日)



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Sunday, December 16, 2012

ジェラール・ドパルデュー、仏国籍放棄?


フランスの大物俳優、ジェラール・ドパルデュー氏がお怒りだ。
16日、Journal du dimanche(JDD)紙は、氏がエロー首相に宛てた手紙を公開状として掲載した。

ことの発端は、12日、エロー首相がニュース番組で、ドパルデュー氏のベルギー移住について「税を逃れるために国境をまたいだところに住むのはかなり情けない(minable)」と発言したこと。

これに傷ついたドパルデュー氏が、沈黙を破って返信。書簡の全文は訳さないが、ル・モンド紙がまとめた記事から抜粋を:

「情けない、『情けない』と言いました?なんて情けないのでしょう」と、仏映画「おかしなドラマ」中の台詞をもじった文言で手紙は始まり、「パスポートと、一度も使わなかった国民健康保険を返上します。私たちの祖国はもはや同じではありません、父に教え込まれたように私は欧州人であり世界市民です」と続く。

さらに「認めて欲しいとは願いませんが、少なくとも尊重されてもいいのでは!」と投げかけ、自分は「今まできちんと税金を払ってきた」し、「14歳で印刷工、荷運び、そして役者として」働いてきた、と振り返る。

「2012年度、所得税の85%を支払った上で私はここを去ります。(中略)私をこのように評価するあなたはいったい誰ですか、オランド氏の首相であるエローさん、お尋ねします、あなたは誰なのですか?私は人を殺めたこともなければ非難されることをした覚えもない、45年間で1億4500万€の税金を払ってきたし、80人に職を与えている(中略)。同情される謂れもなければ褒めて欲しいとも思わないけど、『情けない』という表現はお断りする」と強調。

最後に「私の行き過ぎた部分、生きることへの渇望と愛を踏まえても、私は自由な存在であり、エローさん、私は礼儀正しくありつづける」と芝居がかった調子で締めくくっている。

首相VS大物俳優の対決となればメディア受けは必至で、朝から各ニュースTVは米ニュータウンの惨事そっちのけでこの話題で持ちきり。公開状に対する政界、芸能界からの反応も次々に放送。

しかし、なんだかなー。どっちもどっちだな。ドパルデュー氏、「情けない」などと形容されて面白くないのは分かるけど、文面には「外国に移住する金持ちは私だけじゃないのに、、、」のようなくだりもあり、何だか子どもじみている。

自分の行動に後ろめたさがなければ、なんと言われようと、黙々と堂々としていればいいのに。所詮、政治家の国民に対する政治発言であって、個人攻撃と受取らずに聞き流せばいいのにな、と思う。

しかも、国籍を叩き返すなんて、反響狙いだろうけど、結局言葉だけで実際には無理だろうし、そういうところもお気楽というか。

また、この公開状に対する反応として与党(左派)の大臣らが次々にインタビューを受け、役者としての才能を讃えながらも「国が苦しいときに協力的でない」と残念がったり、他の芸能人からは「パトリオット(愛国者)ではない」と指摘されたり、それも何だかすっきりしない。

基本的に人間は自由であって、公人でも軍人でもないのに、愛国心だの、国への忠誠心だのを持ち出して、人一人の行動を非難する発言はちょっと怖い気がする。

国の税政策があって、それに対する一個人の行動があって。有名人だから行動が公になるのは仕方ないとして、あとは、その行動をどう捉えるか、その行動によってその人の評価を上げるか下げるか、どうでもいいと無視するかは、結局、各自で決めればいいことである。

こんなことでメディアが大騒ぎになるなんて、ほんと、それこそ「情けない」。

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Thursday, March 3, 2011

マドモアゼル・ディオールもフューラーがお好き

メゾン・ディオールの(元)デザイナー、ジョン・ガリアーノ氏のユダヤ人差別発言事件は思わぬ発掘をもたらした。

クリスチャン・ディオールの姪であるフランソワーズ・ディオール嬢(今は故人)が結婚式の直前、フィアンセのイギリス男性の傍らでフランスメディアのインタビューに答えているビデオである。

時は1963年、デザイナーのディオール氏はすでに他界。モノクロの画面に現れたフランソワーズは、胸にキラキラとかぎ十字のペンダント。イギリスのナチ系党員との結婚を控え、目を輝かせながらインタビュアーの質問に答える。

馴れ初めは?
「新聞に彼についての記事があり、わたくしも国家社会主義者であったので手紙を出しましたの。返事がきましたので、ロンドンに渡りましたの。」

プロポーズは?
「20日前にイギリスからフランスへ向かう飛行機の中で。国家社会主義者世界連合にとってはとても象徴的な出来事でしたわ。」

結婚後は専業主婦?それとも職業婦人?
「もちろん仕事、主人の政治活動を手伝いますわ!国際面を担当してフランスでエリートを育てますの。主人が投獄されたらわたくしもついていく覚悟ですわ。」

子どもの数は?
「出来るだけたくさん!子育ての方針は種の純血を守ること、アーリア人以外とは結婚しないこと、国家社会主義のために戦う、つまり種を守ること。」

理想のヒーローは?
「フューラー、アドルフ・ヒトラーですわ!」

いやはや、Ca mérite d’être clair !(なんとも明瞭な!)
これを見た後では、ガリアーノ氏の呑んだくれ暴言なんて河童の屁。

もちろん、姪御さんの意見なので、ブランド創始者のディオール氏に責任はない。4年前、大統領キャンペーン中に仏社会党候補者のセゴレーヌ・ロワイヤル氏の実弟が、工作員としてレインボー・ウォーリア号事件に絡んだ疑惑が噴出した際、ロワイヤル氏が「家族の振る舞いに関して責任はありません」のような発言をした記憶があるが、その通りである。

似たような話では、かのシャルル・ド・ゴール大統領の孫息子のシャルル・ド・ゴール氏(同名)がフランス極右のFN(Front National 国民戦線)代表として市町村選挙の候補者になったときにも(1999)、他の家族のメンバーは口を揃えて糾弾。(当時のThe New York Times の記事)

とはいえ、ガリアーノ氏の解雇騒ぎを背景に、状況が状況だけにやはり面白い。ガリアーノ事件をきっかけに皮肉にも掘り起こされたこの埋没ビデオ。インターネット時代の賜物と言えよう。

おまけ:結婚式当日、式場前の喧騒(RUE89に掲載のビデオ(英語))

Monday, February 28, 2011

ジョン・ガリアーノと酒癖の悪さ

メゾン・ディオールのデザイナー、ジョン・ガリアーノJohn Gallianoがここ数日ファッション界のみならず新聞の社会面を賑わしている。

先週末、パリのマレ地区のカフェ「La Perle」のテラスでガリアーノ氏と隣り合ったカップルがユダヤ人差別および人種差別発言を氏から受けたとして警察に被害届を出した。メゾン・ディオールは即刻ガリアーノ氏に職務停止処分を言い渡した。

そして今朝、新たな被害届が、ある女性により同じ3区の警察署に出された。内容はやはり反ユダヤ発言により誹謗中傷を受けたというもの。事は昨年10月にさかのぼるとのこと。

いったい何が起きたのか?ふたつの事件に共通するのは、同じカフェのテラス、ユダヤ人差別発言および脅し、そしてガリアーノ氏の泥酔状態である。

また、どうやら氏はこのような行動の常習犯であったようで、カフェの常連客も氏が他の客に絡むのを面白半分で応援するきらいがあったとか。(実際のところは定かではないが、lemonde.frのコメント欄に事情通らしき人がコメントしている)

ガリアーノ氏は反ユダヤ?女性嫌い?

パリのマレ地区といえば、ユダヤ人街およびホモセクシャルの街として有名な所。しかもカフェのテラスという路上で今までこのような誹謗中傷が繰り返されていたというのなら、誰も本気にせず名物化していたか、有名デザイナーとして大いに許容されていたかのどちらかではないか。

伝えられている氏の発言の内容は強烈だ。(女性に向かって)「ユダヤ人の汚いツラ下げやがって、お前なんか今頃死んでいるべきだ」(一緒にいたアジア系男性に向かって)「このアジア野郎、殺してやる」。

さらにさらに、時期的にはこの2件の出来事の間に取られたという、ガリアーノ氏の「絡む」場面のビデオがThe Sunのサイトに載った。例のカフェのテラスで,
隣り合わせた女性ばかりのお客に対し「俺はヒトラーが好きだ」「お前らみたいなのは死んでいるべきだ、お前らの母親や先祖はみなガス室行きのはずだ」と、へべれけながらも明瞭に聞こえる。当の女性たちは「信じられない」といった様子。

この女性たちが実際にユダヤ人というわけではない。このビデオを取り上げているル・モンド系のブログBig Browzerの記事の結論によれば、女性客の「あなたの問題は何?」という問いかけに対し「お前だよ、醜すぎる!」と氏が答えていることから、ガリアーノ氏はヒトラー好き以上に「醜さ」に恐怖観念を抱いているようだ。確かにそんな気がする。

天才デザイナーの美の観念が災いしているのか。お酒の力は時として本当に恐ろしい。